監査法人の就職活動 中小企業の動向

公認会計士を目指す皆さん

試験に受かったら4大監査法人に入って監査をしたい!と

一度は思ったことがあるのではないでしょうか?

 

その考えは、古いかもしれません!!

 

2021年度の論文式試験を終えた筆者が就職活動を通じて得た情報をまとめてみました。

どの監査法人で働きたいかは、将来のキャリアを考慮して考えるキャリアコンサーンの時代です。

早い段階で情報を知っておくことは、考える時間が増えることで人より一歩先を進めるでしょう。

 

先んずれば人を制す!

 

事前に学習したあなたには、人より豊かな日々が訪れるでしょう。

 

 

 

<中小監査法人の動向>

中小監査法人のメリットは、4大監査法人と比較すると以下の点にまとめられる。

  • IPOからの上場監査
  • 小規模組織
  • 監査以外の仕事でも会計士になれる

 

IPOからの上場監査>

中小監査法人では、4大監査法人と異なり既存のクライアントが多くありません。

そこで、IPO(新規上場株式)の支援を通じて上場企業のクライアントを確保する動きが見られます。

 

IPO支援の業務では、上場に向けた内部統制の構築の支援や会計処理を検討するなどがあり、監査をする側では見られない企業の統制環境を知ることができます

 

<小規模組織>

中小監査法人では人数が少ないため比較的フラットな環境であることが多い印象です。

人によっては、入社1,2年で別の事業部長と顔見知りになることもできています。

 

また、小規模であるということは、近年見られる大企業病が無いこともメリットと言えるでしょう。(能力があっても役職がないため昇進できない、年功的な運用により能力がない人の下で働かなければならない)

 

<監査以外の仕事でも会計士になれる>

公認会計士に登録するには、公認会計士試験合格後に2年間の実務要件と修了考査の合格が求められます。

基本的には、監査をすることで実務要件を満たしていたのですが、他のIPO支援やFAS業務をしても要件を満たすケースが増えてきています

 

筆者も(大学の研究により)経営者と協力体制になれるIPO支援やFASに興味があるため、大手以外の方が自分に合っているのではないかと考え始めています。

しかし、会計の専門家である公認会計士として登録はしたいので、実務要件を満たしつつ働ける中小企業は魅力的に感じています。

 

 

まとめ

 

今回は、中小企業のメリットについて3つの点からまとめました。

大手監査法人でも、大手にクライアントが集中することが問題視されていて、中小監査法人の拡充を推奨しているようです。そのため、中小監査法人の規模は拡大していくと思われます。

 

ここまで中小監査法人のメリットを述べましたが、もちろん大企業にもメリットはあります。

最終的には、個々のニーズに合った企業を選ぶことが大切ですので、一概にどの企業がいいとは言えません。

人づきあいが好きな人もいますし、苦手な人もいます。

それも含めて、自分がどのような人生にしたいのか考えてみるといいかもしれません。